まず先に、日本での手続き方法をおさらい。総務省のページから。
- 移転元にMNPの予約をする。
- 移転元からMNP予約番号をもらう。
- 移転先で新規契約手続きを行う。同時に、MNP予約番号を提示して番号移転の申し込みを行う。
- (移転先からの情報を受けて、移転元はMNP予約番号を発行した顧客との契約を解除する)
- 移転先と契約締結。移転先の回線で移転元の電話番号を利用開始。
- 移転元にMNPの予約をする。
- 移転元からMNP予約番号をもらう。
- 移転先で新規契約手続きを行う。その結果、移転先と契約締結。
- 移転先にMNP番号を提示して番号移転の申し込みを行う。
- (移転先からの情報を受けて、移転元はMNP予約番号を発行した顧客との契約を解除する)
- 移転先の回線で移転元の電話番号を利用開始。
日本のMNPでは、移転先との契約が結ばれた時点ですでに番号移転は終了しています。したがって、移転先で契約手続きを終え、回線が使えるようになった直後から、移転元で使っていた電話番号が使えます。ところが、英国の場合は先に移転先との契約を締結しますから、この時点で何らかの(新規)電話番号がもらえてることになります。つまり、上記の手続き3だけをみれば、ただの新規契約と何も違いがありません。移転先の回線が使えるようになった後で、「番号引っ越ししたい」と伝えて実際の番号移転手続きを行うことになります。「じゃあ、最初新規契約した時の番号はどうなるの?」ってことになりますが...どうなるんでしょう ^^; 単にすぐ解約されたのと同じ状態になるだけ、なんでしょう、たぶん。
以下、もう少し手続きを詳しく見ていきます。
- 日本でいうMNP予約番号のことを、英国ではPorting Authorization Code (PAC code)と呼びます。英文字3桁+数字6桁の合計9桁で構成される番号です。
- 移転元へのMNP予約は、カスタマサービスへ電話をかけることに行います。日本の場合は、電話はもちろん、各事業者の看板を掲げる実店舗でもMNP予約が行えますが、英国の場合は電話のみ、のようです(店舗行ってもPAC codeを発行してくれません)。電話をかけて「番号引っ越しするのでPAC code発行してほしい」とお願いすると、本人確認、および「やめる理由」を確認するための質問をいくつか受けた後、PAC codeがすぐ発行されます(電話口で「PAC codeはこれ」と教えてくれます)。
- 移転先での新規契約は通常と一緒です(たぶん)。プリペイドの場合は単に買うだけ、で済みます。
- 移転先への番号移転申込も、カスタマサービスへ電話をかけることにより行います。PAC codeを発行してもらう時と同様、店舗に行っても何もしてくれません。電話をかけ「他キャリアで使ってた番号をこの回線で使いたい」旨を伝えると、移転する番号やPAC code等を聞かれた後(もちろん本人確認も行いますが)、移転手続きを受けてくれます。このとき、番号移転が実際に行われる日を教えてくれます。たいていの場合、移転手続きを依頼した日から数えて2日後、になります。
- 電話をかけてから移転手続きが実際に起きるまでの間は、特に何もおきません。移転元の電話番号はそのまま使えますし、移転先の回線はただの新規契約ですからもちろんそのまま使えます。移転手続きが実際に起きる日になると、まず移転先の回線が使えなくなります(電波をつかまなくなる)。さらにしばらく経つと移転元の回線も一時的に使えなくなり、それと前後して移転先の回線がまた使えるようになります。
- 上記の手続きが全部終われば移転終了で、移転先で移転元の番号による発着信ができるようになります。
(長くなったので続く)
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