直前に使っていたのが9520だった、というのも多分にあると思うのだけど、箱を開け、端末を見て最初に思ったことは「ち、ちっちゃい」。でも、カタログスペック上は9700とほぼ同一サイズで、キーボードの大きさも計測してみた限りではほぼ同一(キーボードの幅、キー間隔など)。おおざっぱに9700と比較すると...
- 9300と9700の画面サイズはだいたい同じ。でも、画素数も9700の480x360に対し、9300は320x240(QVGA)。画面サイズQVGA、は8900を除くCurveシリーズ共通なので、9300も例外にあらず、という感じ。
- 9300の方が軽い。9700は122gでまだ軽い方だけど、9300は104g。現行のFOMA端末と比較しても、104gは軽い方だと思う(2010年夏モデルでいうと、L-04Bが一番軽くて100g)。
- カメラは9300がしょぼい。9300は2Mでフラッシュなしである一方、9700は3.2Mでフラッシュ付き。ただし、Curveはデジタルズーム5倍、がある。
- いわゆる内蔵メモリは256MBで同じ。現行BlacKBerry端末で512MB搭載しているのはTorch 9800とかBold 9650とか位だし、Bold 9000のように128MBとかでもないので、9300は遜色なし。
- Curve 9300はRIM北米サイトで見ると「microSD付属せず」だったものの、UKから購入したからかのか2GBのmicroSDが最初から本体に搭載されていた。ラッキー、だけど手持ちの8GB刺すので関係なし。
- 対応3G周波数は(私が手に入れたものは)band 1,2,5,6なので、docomoが販売するBold 9000/9700と同じ。
- キーボードはデザイン違いなだけで基本同じ。強いてデザイン以外の違いを挙げれば「Aキーに鍵マークが書かれている(Home画面で長押ししてキーロック、であることをわかりやすくしてある)」。
- トラックパッドは基本的に両者とも同じ。ただし、9300側はトラックパッドが気持ち盛り上がっており、触りやすくしてある模様。
- 9300のストラップ穴は「右側面」にある。一方、9700は左側面。USBコネクタ、3.5inchイヤホンジャックはだいたい同じ。9300は、右側コンビニエンスキーの位置が9700に比べて多少上にある。
- 9300の上面はメディアキー(早送り、巻き戻し、再生/ミュート、で合計3つ)だけど、9700の上面はロックキーとミュートキーの2つ。
9700とにている所はそれなりにあるものの、いわゆるカタログスペックだけで考えると9300は劣化9700というても良い位。ただし肝心のキーボードやトラックパッドなど、入力周りは基本的に変わらないにも関わらず、高機能端末にありがちな「端末の重さ」はなく、軽くて軽快(?)な感じ。
日本語入力周りは、現在RIMで公開されている5.0.0.912を単純にインストールしておしまい。このへんはほかの機種と同じ。「いまさらOS5かよ」という考え方はあるものの、9300はOS6対応が明言されているので、待てば多分OS6も使える、はず。
旧端末からのデータ引っ越しは、いつもの通り以下の手順で。これは9300に限らず一般的にできる話。BESが絡む場合はよく知らない...けどBISだけならこれで大丈夫。
- 旧端末の電源を落とし、SIMを抜く。
- 抜いたSIMを新端末に刺し、電源を入れる。
- BISの設定webサイトへPC等でログイン。docomoの場合はここ。
- webサイト上で「デバイスの変更」メニューを選び、変更手続きを行う。具体的には「新しいデバイスを検出」ボタンを押して新端末をwebサイト側で認識させ、BIS登録済みのメールアドレスのパスワードを入力して移行の確認を行う。全部確認が終わればおしまい。
- 旧端末の電源を入れ、PC等に接続。PC側でBlackBerry Desktop Software(現在はversion 6)を起動し、「デバイス(D) -> デバイスの切り替え」を選択。後は画面の指示に従い、旧端末のデータをPC側へいったんコピーした後、新端末へコピーしたデータを導入しておしまい。
データ引っ越しにかかる時間は、端末に入っているデータ量に依存。私の場合は、6ヶ月分のメールの引っ越しに時間がかかったので、合計30分ちょっと位。
上記の手順では、アプリケーションもごっそりコピーされてしまうので、必要に応じてアプリケーションのアンインストールもしくは再インストールが必要。こればっかりは個別案件になるので一般解はないものの、おおむね「OS 5.xのキーボード付き端末(例:Bold 9700)からの引っ越し」であればかなりの確率でそのまま動くような気はする。私の場合はStorm2 9520からの引っ越しだったものの、ほとんどのソフトはそのまま動いて楽ちん。5.0 touch端末用アプリケーションだけは使えないのでアンインストール。
有償アプリケーションを購入していた場合は、上記の引っ越しが終わったあと、アプリケーションごとにPIN番号の変更が必要。ただ、RIMのAppWorldやMobihandなど、大手アプリケーション販売業者の場合は「会員サイトにログインしてPIN変更手続きを取る」だけで、新しいactivation codeが発行されるので、あまり悩まずさっくりやればok。私はMobihandで有償アプリケーションを購入していたので、PIN変更手続きをMobihandのwebサイトにて手続き。事前に告知されている通り、web上の手続きが終わって数時間後には新しいactivation codeを入手できていい感じ。まぁMobihand位ならしっかりしてるっていうだけのような気はする。
BlackBerry端末間の引っ越しはこれで3度目だけど、相変わらずあっさり終わって非常にいい感じ。
というか、これに手間取るとメールがその間読めなくなるので困るのよね。なのでこれで「あたりまえ」なのかもしれない。
端末到着した日の夜には通常運用に入ったのだけど、すぐに「画面はちとしょぼくなったけど、軽くて使いやすく、なにせキーボードがあるのは便利以外の何者でもない」ことを実感。BlackBerryという位なので、webブラウジング用途は全般的に辛い(カナダ経由でwebつついて快適になるわけがない)からさっくりあきらめて、「これはテキスト入出力用」だとちゃんと割り切れれば、場合によってはBold 9700よりも良いのかもしれないと思う。
でも、どうせ日本で(docomoが)出したら「しょぼい端末出すな」「どうせしょぼいんだからただで売れ」「ついでにBISも値下げしろ」などと、不遇な扱いをされそうな気がするのよね。基本的に高機能端末じゃないとスマートフォンじゃないという発想が日本にはあるように感じるので、仕方ないことなのだろうけど。でも、個人的には(やはり海外でどっちゃりシリーズが出ているCurveの系列だけあって)かなりいい端末じゃないかという気がする。Bold 9000/9700と比べたら解像度は確かに落ちるけど、画面上で読める文字数はほとんど変わらないのだから:)
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