既存音声契約に対して電話番号追加する「だけ」なら、マルチナンバーでも可能かつその方が安いので、マルチナンバーでも良い、という記述を追加。(Jan/18/2009)
2009年1月8日に発表されたdocomoのBlackBerryサービス料金値下げ。これ以降、どれくらい払えばサービスが受けられるのか、をひとまずまとめてみることに。
まず、今回の発表の内容のおさらい。
- 2009年2月1日からは、現在提供している3種類のBlackBerryサービス(ブラックベリーインターネットサービス、ブラックベリーエンタープライズサービス、ブラックベリーデュアルサービス)、すべて「1575円(税込)」にします。
- 2009年2月20日からは、Biz・ホーダイダブルの上限額対象通信(平たくいえば「定額利用対象となる通信」)に、BlackBerryのパケット通信を追加します。
- 2009年2月1日から4月30日までは、BlackBerryサービス3種類とも月額無料とするキャンペーンを行います。
- 2009年2月19日をもって、ブラックベリーデータ通信パックの新規申し込みは終了します。
これまでがどうだったかは、はともかく、上記の変更が起きると、契約形態別にかかる料金は(たぶん)以下の通り。計算に当たり、以下の前提を置いています。
- 音声通話は(計算を簡単にするため)「待受け専門」もしくは「音声契約しない」とします。
- 「メールは読み書き共ばしばし使うが、webブラウジングやアプリケーションはあまり使わない」ユーザは、月10万パケット位使うと考えます。
- 「メールもwebもよく使う」ユーザは、月30万パケット位使うと考えます。
- データ契約を行う場合は、すでに他のdocomo回線を持っていることを前提にし「ファミリー割引」が適用できるものとします。
- すべて、1か月にかかる費用を税込価格で計算します。
音声契約あり・ベーシックプラン・ブラックベリーデータ通信パック利用(2009年2月19日までに加入が条件)
- タイプSSを50%割引にすると1890円(1050円無料通話こみ/20000パケット分)
- ブラックベリーインターネットサービス利用料1575円
- ブラックベリーデータ通信パック1680円(80000パケット分こみ)
10万パケット利用時は5145円。30万パケット利用時は4235+(0.05*200000*1.05)=15645円。
音声契約あり・ベーシックプラン・Bizホーダイダブル利用(2009年2月20日以降に加入)
- タイプSSを50%割引にすると1890円(1050円無料音声通話こみ)
- ブラックベリーインターネットサービス利用料1575円
- Biz・ホーダイダブル1029~5985円(12250パケット分こみ)
10万パケット利用時は9450円。30万パケット利用時も9450円。
音声契約あり・バリュープラン・ブラックベリーデータ通信パック利用(2009年2月19日までに加入が条件)
- タイプSSバリューを50%割引にすると980円(1050円無料通話こみ/20000パケット分)
- ブラックベリーインターネットサービス利用料1575円
- ブラックベリーデータ通信パック1680円(80000パケット分こみ)
10万パケット利用時は4235円。30万パケット利用時は4235+(0.05*200000*1.05)=14735円。
音声契約あり・バリュープラン・Bizホーダイダブル利用(2009年2月20日以降に加入)
- タイプSSバリューを50%割引にすると980円(1050円無料音声通話こみ)
- ブラックベリーインターネットサービス利用料1575円
- Biz・ホーダイダブル1029~5985円(12250パケット分こみ)
10万パケット利用時は8540円。30万パケット利用時も8540円。
音声契約なし・ベーシックプラン・データプランSパケットプラス
- データプランSパケットプラスをファミリー割引適用すると2278円(100000パケット分)
- ブラックベリーインターネットサービス利用料1575円
10万パケット利用時は3853円。30万パケット利用時は3853+(0.05*200000*1.05)=14353円。
音声契約なし・ベーシックプラン・データプランMパケットプラス
- データプランMパケットプラスをファミリー割引適用すると4095円(450000パケット分)
- ブラックベリーインターネットサービス利用料1575円
10万パケット利用時は5670円。30万パケット利用時も5670円。
音声契約なし・バリュープラン・データプランSバリュー
- データプランSバリューをファミリー割引適用すると1732円(100000パケット分)
- ブラックベリーインターネットサービス利用料1575円
10万パケット利用時は3307円。30万パケット利用時は3307+(0.05*200000*1.05)=13087円
音声契約なし・バリュープラン・データプランMバリュー
- データプランMバリューをファミリー割引適用すると3538円(450000パケット分)
- ブラックベリーインターネットサービス利用料1575円
10万パケット利用時は5113円。30万パケット利用時も5113円。
とりあえず可能性のある組み合わせ全部。これを見ると、どの選択肢が一番安いのか、が見えてきます。当たり前といえば当たり前の結論なんですが...
- 音声契約が不要で、10万パケット利用なら、音声契約なし・バリュープラン・データプランSの3307円が一番安い。ベーシックプランなら3853円。
- 音声契約が必要で、10万パケット利用、かつ2009年2月19日までに加入するなら、音声契約あり・バリュープラン・ブラックベリーデータ通信パック利用の4235円が一番安い。ベーシックプランなら5145円。
- 音声契約が必要で、10万パケット利用、かつ2009年2月20日以降に加入するなら、音声契約あり・バリュープラン・Bizホーダイダブル利用の8540円が一番安い。ベーシックプランなら9450円。
- 音声契約が不要で、30万パケット利用なら、音声契約なし・バリュープラン・データプランMの5113円が一番安い。ベーシックプランなら5670円。
- 音声契約が必要で、30万パケット利用なら、音声契約あり・バリュープラン・Bizホーダイダブル利用の8540円が一番安い。ベーシックプランなら9450円。
ここまでは(たぶん)事実なので誰が考えても同じ。これを踏まえて、個人的に思ったことは以下の通り。場合分けが面倒なので、すべてバリュープランを前提にします。
- 10万パケット程度の利用なら、音声なしで3307円、音声ありで4235円(2009年2月19日までに加入として)、よって差額は928円。差は小さいのかもしれないけど、タイプ2in1の840円よりは高い。
- 音声契約をあきらめてデータプランMバリューに加入すれば、45万パケットまで5113円で済む。音声契約をあきらめられずにタイプSSバリュー+Bizホーダイへ加入すれば、71250パケット利用した時点で最高額に達し、8540円かかる。その差8540-5113=3427円。この差はかなり大きい。音声契約を別に持てる位の差がある、といってよい。
すでにdocomoの音声契約がある人の場合
- BlackBerryはデータ契約で使う。使う量に応じて、データプランSかデータプランMかを選択。
- 携帯電話が1つ増えたので電話番号も1つ増やしたいと思ったら、既存の音声契約に2in1を追加(対応携帯電話を持っている場合に限る)。電話番号だけが増えればいいのなら、既存の音声契約にマルチナンバーの番号1つ追加すれば、525円/月で済む(こちらのほうが、対応携帯電話の数も多い)。
- BlackBerryはデータ契約で使う。使う量に応じて、データプランSかデータプランMかを選択。
- ついでにドコモの携帯電話で音声通話もしたいと思うなら、BlackBerryとは「別」に適当な端末をバリュープランで購入して音声契約。使えればよいなら、タイプSSバリュー契約だけで十分(BlackBerryがあるので、iモード契約しなくてもmailやwebはできる)。
「そんなこと言っても、データばんばん流せばBizホーダイダブルがお得でしょ?」などと思いがちです。でも、それはよっぽどたくさん流した場合に限定されると考えられます。たとえば、データプランで、もう1段階高い料金プランを選んだ場合の料金は、こうなります。
音声契約なし・バリュープラン・データプランLバリュー
- データプランLバリューをファミリー割引適用すると5271円(1200000パケット分)
- ブラックベリーインターネットサービス利用料1575円
6846円は、Bizホーダイダブルに入った場合の8540円よりも1694円まだ安いです。データプランLのパケット単価は0.015円(税抜)ですから、差額分で約107600パケット使えます。よって、音声通話を無視すれば、約1307600パケット位は使わないと「Bizホーダイダブルに入ってお得」とはならないということになります。そりゃ、がんばれば使えると思いますけれども...
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